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我々は自らが施工した店舗にせよ、住宅にせよ、
すべてを作品といふ名で呼び慣はしている。
道程は、つねに既存の価値観とは背馳していた。
それもやむを得まい。
商業ベースの利潤に重きを置けば、なにもその非を指摘して、
不信を招く必要なないからだ。
例えば寝室の間取りは如何?
我々は主張する
「南面。陽を遮るものなく寛闊な位置に。」
時にクライアントとは激論を闘わす。
常識をうちやぶるには、軋轢はつきものだからである。
バス、トイレの構成然り、照明の形式然り、
床の素木、天然壁材の使用も幾度か物議を醸しもした。
具眼の士は希少であったが、賛同をいただき、我々とて誇るべき仕上がりの作品もあった。
森下邸、篠田邸、青子中央店、シュニッツ、B&M151Aはご覧頂いても恥とは思はぬ。
創造は、まづ先賢先達の意匠を究めてからのことだが、北欧の作品群には、
ひとつの典型を見る思ひがする。
思想と技術の全き結合である。
彼の地より、湿潤で緑濃い日本の風土では、
独自の見解が求められ、家具、什器から、玩具、照明器具、美術品に至まで
一貫制作を志し、工房「乙夜」を持している。 |
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